凝集作用を抑制する野菜とアラキドン酸の相性
身体の良い効果がいろいろとあることで知られているアラキドン酸には、血小板の凝集を防ぐ効果もあります。
人間の身体は、ケガなどをして、出血をしてしまった時に、血液の中に含まれている血小板という物質が固まって、壁となり、傷口をふさいで、出血を止めようとする作用があります。
血小板の働く力が強いと、出血が止まりやすくなり、血小板の働く力が弱っていると、壁が壊れて、再び出血してしまうことになります。
この、血小板を凝集する力のもととなっているのが、アラキドン酸です。
アラキドン酸には、血小板を固める凝集させる力がある反面、血を固まらせるのを防ぐ役割、どちらの作用もあります。
βカロテンは、ビタミンAの元となる物質のことで、体内に取り込まれることで、必要に応じてビタミンAと変化します。
ビタミンAは、目のトラブル、たとえば鳥目と呼ばれる、夜盲症を防止したり、加齢黄斑変性を防止する効果があります。
さらには、身体の成長を促したりする役割、肌を美しく保つ効果、さらには、身体の酸化を防ぐ役割があります。
そして、野菜などの色のもとともなっている物質で、ニンジンの英語、carrotから名付けられたと言われています。
βカロテンが多く含まれている食品は、カボチャやブロッコリー、ほうれん草などの色の濃い野菜が多いです。
また、みかんなどの柑橘類や、スイカなどにも含まれています。
アラキドン酸は、植物にはほとんど含まれておらず、魚や肉、卵などに多く含まれており、植物にはほとんど含まれていません。
そのため、アラキドン酸が含まれる物質と、野菜を一緒に食べることによって、さらに身体に良い効果をもたらすことができます。
βカロテンが含まれている野菜と、アラキドン酸が含まれている食品と一緒に食べることで、酸化しやすいアラキドン酸を、抗酸化作用があるβカロテンが参加を防ぐことになりますので、アラキドン酸の持つ血液の働きの効果を高めることができます。