コーン油使用でアラキドン酸を摂取したことになる?
アラキドン酸は、免疫力がアップするといった効果があるほかにも、脳にとって良い効果があることで、広く知られています。
思考をする能力や、何かに集中をする力、記憶する力といった、脳神経の発達に重要な役割がある、不飽和脂肪酸と呼ばれる物質のひとつです。
アラキドン酸は高齢者だけではなく、赤ちゃんにとっても必要不可欠なものであると言われています。
アラキドン酸は、最新の研究の結果、免疫力の向上の他にも、血液をさらさらにするといった効果もあることが分かってきました。
アラキドン酸は、リノール酸という不飽和脂肪酸から合成される物質で、不飽和脂肪酸の中でも、w-6値と呼ばれる物質に分類されています。
アラキドン酸は、主に豚肉などの肉の赤身、魚類、そして卵や、油といった食品に含まれています。
リノール酸は、同じw-6値の不飽和脂肪酸です。
植物油、主にコーン油などに含まれており、体内でアラキドン酸に合成されることになります。
そのため、肉や魚類を食べることが苦手といった方にとっては、コーン油を摂取すれば、アラキドン酸を摂取することにつながると、思われる場合もあるかと思います。
しかし、コーン油を摂取しても、アラキドン酸は、ほんのわずかしか作られないと言われています。
また、コーン油はあまりにも多く、必要分以上の量を摂取すると、脂肪分も多く摂ることになりますので、脂肪が堆積、つまり、肥満につながってしまいます。
また、コーン油に含まれているリノール酸には、悪玉コレステロール値を下げるという効果がありますが、多く摂りすぎてしまうと、身体に良い働きをする善玉コレステロールの値も減ってしまうなど、身体にとって、あまり良くない影響が出ることも考えられています。
そのため、コーン油だけではなく、人間にとって必要な量のアラキドン酸を摂取するためには、肉類であったり、魚、乳製品など、動物性の油脂分も、積極的に摂るようにこころがけることが必要だと思われます。