オレイン酸

アラキドン酸とJ-オイルミルズ

J-オイルミルズは、植物油を主に取り扱っている企業で、2003年に、味の素オイルミルズとホーネンと、吉原製油という3社が合併して誕生した、企業のひとつです。
東京都中央区の聖路加にある本社ビルは隅田川沿いに建てられている白く近代的な高層の建築物で、遠くから見ても分かる、とても印象的なデザインとなっています。
健康志向が世界的に広がっていることにより、コレステロール値を下げると言われている植物オイルの製造、販売など、海外にも幅広く進出しています。

また、植物油に関する研究開発も広く行われている企業としても知られています。
商品の開発をすることだけではなく、油となる植物の成分の研究や、アラキドン酸や、リノール酸など、不飽和脂肪酸の研究、そして味や健康に関する基礎的な研究も熱心に行われています。
アラキドン酸がうま味成分の原因となっていることを発表をしたのもJ-オイルミルズです。
アラキドン酸を加熱すると、味が濃くなることが分かっています。
J-オイルミルズは、企業内だけではなく、大学や、各種研究機関と連携して、多くの研究業績を上げている企業です。

以前は、植物オイルと言えば、サラダオイルと思われていたほどでした。
サラダオイル以外の油は、ほとんど店頭にも並んでいませんでした。
一時期、食用の油のうち、サラダオイルのシェアは、80パーセント以上を占めていたと言われています。

しかし、現在は、サラダオイルのシェアは10パーセント以下となっていて、その分、キャノーラオイルや、オリーブオイルやごま油など、さまざまな食用の油が店頭で見られるようになってきました。
その中でも、J-オイルミルズは、高付加価値の商品と呼ばれる商品に力を入れています。
高付加価値の商品とは、高たんぱくなオイルあるとか、脂肪分が付きにくいオイル、コレステロール値を下げる役割があるオイルなど、健康志向が高まっている現在のニーズに合わせたものになってきています。