オレイン酸

アラキドン酸は睡眠にどんな関係がある?

睡眠に対する、さまざまな悩みのことを、睡眠障害という呼び方をするようになって、久しくなりました。
しかし、ストレスが多い現代社会では、睡眠について、悩みを持つ方が多く存在しているとも言われています。
睡眠障害とは、眠りに就こうと思っていても、目がさえてなかなか寝付けなかったり、疲れているのに眠れなかったり、寝ても眠りが浅く、何度も寝ざめてしまったり、ある程度の時間睡眠を取っていても、ぐっすり眠った気がせずに、仕事中や勉強中に強い眠気が襲われるといったことを指します。
睡眠障害は時と場合によっては、運転に影響するなど、重大な事故につながるおそれもあることから、睡眠の問題は大きく取り上げられるようになってきました。
高齢者が良い睡眠を摂れないということも、最近ではとても大きな問題となっています。

最近、肉や魚に含まれている、アラキドン酸が睡眠に良い影響を及ぼすことが、大学の研究によって明らかになったと発表されました。
アラキドン酸は、細胞膜に含まれていて、体中のすみずみに存在しています。
血圧のコントロールをしたり、出血の際、血液が止血のために凝固するという役割に関わっています。
そして、その他にも、脳の神経の発達に大きな影響がある、重要な物質であることが知られるようになってきました。

脳の中でも、物を記憶することに大きくかかわっている、海馬と呼ばれている部分が、アラキドン酸と大きく関係していることが分かってきました。
睡眠は、一定の間隔で、レム睡眠と、ノンレム睡眠を繰り返して行われます。
実験によると、アラキドン酸を一定の量、一定の期間摂取し続けたグループは、摂取していないグループと比べ、覚醒している時には活発に活動できていることが分かりました。
アラキドン酸は、良い睡眠を取って、日中活動をするためにも、アラキドン酸が多く含まれている肉、魚、乳製品などを積極的に食べることで、体内に摂り入れたい栄養素です。