アラキドン酸の摂取を減らすには
アラキドン酸は、必須脂肪酸のひとつで、免疫の力や、脳の発達に大きく関わっている、不飽和脂肪酸と呼ばれる物質です。
不飽和脂肪酸の中でも、4つの二重結合を含むn-6系と呼ばれているDHAやEPA、は古くから魚類に含まれていることが分かっていました。
しかし、同じn-6系であるアラキドン酸は、最近になるまで良く分かっていなかったこともあって、最近特に研究が進められるようになった物質です。
人間の身体にとって、有益な役割をしていることが分かってきたアラキドン酸は、たとえば、ケガなどをした時に、血液を集めて固める止血を手助けしたり、血液がサラサラになる効果があったり、また、ウィルスなどから身を守る免疫の力をアップしたり、脳の神経の再生に関わっています。
特に、記憶の能力や、物事に集中をする能力に大きく関係していることが分かっています。
人間の脳が急激に発達する時期である、赤ちゃんや、お腹にいる胎児にとって必要とされている他にも、認知症の予防にもなると、注目を浴びています。
アラキドン酸は、人間の身体にとって、必要不可欠とも言える物質ではありますが、人体だけでは作りだすことがほとんどできません。
また、年を取るにつれて、人間の体内のアラキドン酸は減っていくと言われているために、食品から摂取することによって、補充をしていく必要があります。
アラキドン酸は、赤身の肉や、魚、一部の海藻類などに含まれています。
しかし、身体に良いからと言って、アラキドン酸を多く含む食品ばかりを食べると、過剰な摂取につながるので注意が必要です。
朝、昼、晩と一般的な食生活を送っている分には、アラキドン酸は必要量を摂れるとも言われています。
アラキドン酸が含まれている肉類などには、脂肪分が多い食品もあるため、コレステロールや、肥満など、食生活などで、栄養士や、医師から指導を受けているという方は、アラキドン酸のサプリメントで摂取するなどして、不足していると思われる分を補うようにしましょう。